凛は新撰組に来る前の無感情な凛へと戻りつつあった。





人とは深く関わらず壁を作り必要以上に人に近付かないし近づけない。




今だってそうだ。松本と絡まった視線をサッと避け外に視線をずらす。





そんな凛を松本は心配に想っていた。




「凛さん、どうです?今から買出しに行くのですが付いてきてくれませんかね?たまには太陽の光に当たっては。それに体力があまり落ちすぎるのも良くありませんしね。」







松本は笑顔でそう問い掛ける。







「・・・分かりました。」






凛はそう言うと自分が座っていた布団からゆっくりと立ち上がる。






「それじゃあ私は下で待っているから準備ができたら降りてきてくださいね。」







松本はそう言うと部屋から出て行った。