山南は沖田の返事を聞くと納得したように微笑み目の前の短刀を手に取り腹に向ける。




「みんな、今まで本当にありがとう。土方くん、局長と新撰組を頼んだよ。」





「あぁ、アンタの死を無駄にはしねぇ・・・。」







土方の答えを聞くと同時に勢いよく短刀を腹に突き刺した。






「お・・・き・・・・頼・・・むよ。」






山南の言葉を聞くと同時に沖田の刀が振り下ろされた。








1865年2月 山南敬介、切腹。







山南の死は新撰組中の隊士の心に深い悲しみを与えた。





ただ一人を除いて・・・・