「っ・・・・」





そういった凛の顔は酷く儚げでこれ以上、言葉を紡ぐ事はできなかった。







「ここに暫くいるといい。診察もできるしね。」







松本はそう言うと優しげに微笑み部屋を出て行った。





「・・・・ごほっ・・・」





持って後一、二年・・・。






覚悟はしていた筈なのにいざ自分の命の期限を聞いてしまうと怖くて仕方が無い。






「ススム・・・。」






そんな時、決まって頭に浮かぶのはアイツの顔だった。