片をつけ、刀に付いた血を懐紙で拭い、鞘に収める。
「凛・・・?」
聞き覚えのある声が聞え後ろを振り返ると提灯の明かりでおぼろげに見える藤堂の驚いた顔。
咄嗟に背を向けその場を走り去ろうとする。
「待ってっっ!!」
藤堂に腕を引っ張られ引き止められる。
「離せ、藤堂。」
パシッと握られていた手を振りほどく。
「凛、お前・・・今までどうしてたんだよっ!近藤さんも土方さんそれに山崎・・・色んな人がお前のこと、心配してるんだぞ?屯所に帰ろう。」
藤堂はそう言うとそっと自分の持っていた番傘を差し出し、肩を抱き寄せ濡れないようにしてくれる。だけど私はドンっと藤堂の胸を押し、その腕を拒んだ。
「もう・・・戻れない・・・。」
「どうしてっ!!」
「これ以上・・・迷惑は掛けたくない・・・。」
「凛・・・?」
聞き覚えのある声が聞え後ろを振り返ると提灯の明かりでおぼろげに見える藤堂の驚いた顔。
咄嗟に背を向けその場を走り去ろうとする。
「待ってっっ!!」
藤堂に腕を引っ張られ引き止められる。
「離せ、藤堂。」
パシッと握られていた手を振りほどく。
「凛、お前・・・今までどうしてたんだよっ!近藤さんも土方さんそれに山崎・・・色んな人がお前のこと、心配してるんだぞ?屯所に帰ろう。」
藤堂はそう言うとそっと自分の持っていた番傘を差し出し、肩を抱き寄せ濡れないようにしてくれる。だけど私はドンっと藤堂の胸を押し、その腕を拒んだ。
「もう・・・戻れない・・・。」
「どうしてっ!!」
「これ以上・・・迷惑は掛けたくない・・・。」