「おいっ!!山崎、さっき俺の隊の奴が凛のこと見たってっ!!」




凛が姿を消して暫く経ったある日、そんな情報が届く。




「何でも寺田屋の近くで浪士と戦ってたらしいぞ!」





原田からその事を聞くと山崎はもう姿を消していた。





屋根の上を飛ぶように走り、寺田屋までの道のりを急ぐ。





今までどんなに探しても凛の姿を見つけることができなかった。




やっと入った情報。山崎は逸る気持ちを抑えながら走り続ける。