紅い月

探すと言っても凛の行きそうな場所など検討もつかない。




「凛・・・どこ行ったんや・・・?」




「山崎、」




声を掛けられ振り返るとそこには原田・藤堂・永倉がいた。




「凛、いなくなったんだって・・・?」




「俺らも見廻りん時、探してみるから!!元気出せよっ!!凛ならきっと無事だから!」




原田はそう言って山崎の肩をバシバシと叩いた。




「ありがとうございます。よろしくお願いします。」




そんな言葉に山崎は深く頭をさげ礼を言う。





凛が来るまでは隊内でも何を考えているのかわからない。気味が悪い。そう言われ周りから避けられていた。




別にそれでも構わないと思っていた。所詮はただの忍。忍は影で生き、そして影で死んでいくもの。だけど凛が現れてからは山崎はよく感情を表に出すようになった。





(俺も随分と変わったもんやな・・・。)





空を見上げると凛と初めて会った日に見た様な紅い月が夜空に浮かび上がっていた。




(絶対に見つけてやる・・・。待ってるんやぞ。凛・・・。)






夜空に黒い一つの影が飛び去った。