「はぁ~もうばれちまったのか?依岬の言ったとおりだな。」




襖を開け出てきたのは長身で細面の男だった。年齢は二十代後半から三十代前半だろう・・・。




「俺はリョーマの仲間の中岡慎太郎(なかおかしんたろう)だ。宜しくな。」




男はそう言うと人懐っこい笑みを浮かべ手を差し伸べてくる。




「なんだ?この手は・・・」




「握手じゃきっ!!異国ではこうやって挨拶するんぜよ。」



龍馬はそう言いながら私の手と中岡の手を握らせた。



「よろしくな。」




「・・・あぁ、」




こいつ、少し原田に似ているな・・・。