(才谷梅太郎ぜよっ!!)



「あっ!思い出した。お前あの時奉行所の者に追われていた・・・才谷梅太郎とかいう・・・」




「おぉ!そう言うおまんは・・・・なんぜよ・・・?」




すっ呆けている・・・。



若干呆れつつも自分の名を名乗る事にする。




「山内凛だ。」




「おぉ!!凛か。まっことめんこい名前ぜよ!!」




才谷はそう言うと私の頭をグリグリと撫でる。





「助けていただき感謝する。」



頭を撫でる手を弾き頭を下げ礼を言う。




「いいんぜよ。困った時は御互い様ぜよっ!!帰る場所がないならずっとここにいるがいいぜよ。」





才谷はそう言うと階下に向かって何かを叫ぶ。