もう、どの位歩いたのだろう・・・?




身体は既に、ボロボロで歩くこともままならない。




「はぁ・・・はぁ・・・」




胸が痛い。





「大丈夫かぜよ?」





不意に声を掛けられ必死で閉じてしまいそうな瞳を開ける。





「誰・・・だ・・・?」




それを最後に凛は崩れるように倒れた。