紅い月

松原の近くには四番隊の奴等が三人いる。




「三対一とは随分卑怯ではないか?」




三人は真っ青な顔をしている。私の登場に驚いているのだろう。




「山内っ!!おめぇ・・・っ!!」




後から凛の後を追った土方が遅れて蔵に到着した。




「お前等、全員そこに座れ。今すぐ首を落としてやる。」




その場にいた者は皆言葉を失った。




余りにも冷淡な口調で発せられた恐ろしすぎる言葉。







怒りを通り越しているのだ。






「山内・・・落ち着け・・・」




流石の土方もそんな凛を見て逃げ腰になりそうになる。




他の三人はもう既に腰を抜かしその場にへたり込んでいた。