「そうだな。そうしよう。」



「あの!!そんな私如きに皆さんを巻き込む訳にはいきません。私は一人でも大丈夫ですから・・・今までずっと一人でしたし・・・それに戻るだけです。やっぱり私は一人でいる方が似合っているんだ。」



「んの・・・阿呆!!」




凛の言葉を聞いた途端今まで黙っていた山崎が珍しく声を荒げた。




「迷惑とか・・・いらん事考えんなや!!お前が他ん人に迷惑掛けんのが嫌なんやったら俺が一人でお前の面倒見たる!!せやからそない淋しい事言うなや・・・。」



ぎゅっ・・・・




凛の手を力強く握り締める。




「そうだ。凛くん迷惑なんかじゃないからもっと頼ってくれていいんdなよ。今までは頼れる人が居なかった分、目一杯人を頼っていいんだ。人間は人に支えられて、そして自分も誰かを支えながら生きているんだから。」



近藤はそう言って凛の頭を優しく撫でる。



「けれど・・・」




「だぁ!!けどけどってうっとおしい!!お前は近藤さんの好意に甘えときゃあいいんだよ!!近藤さんがそうしてぇって言ってんだ。勝手にやらしとけ!!」




「・・・はい・・・」




結局、最後の土方の怒鳴り声で全て丸く収まった。




流石は新撰組の鬼の副長と言うべきだろうか・・・。