「・・・顔色が悪いって・・・そんなに悪いか?」



近藤に言われた言葉を気にし、山崎に聞いてみる。




「ん?あぁ、いつもよりはな、せやから早よ眠れや。」



山崎はそう言って凛を無理矢理布団に倒し掛け布団を掛けた。




「もう、寝飽きた。」



「はぁ、外に出たいんやったら夕餉ん時は食堂に行ってええから今は寝とき。」



山崎はそう言うとぽんぽんと優しく凛を叩き始めた。



暫くそれを続けるといつの間にか凛の寝息が聞えてきた。




「山崎くん、ちょっといいかい?」




そんな声と共にスッと襖が開き山南が姿を現した。




「総長、どうしました?」



「いえね、金平糖を貰ったので凛くんにと・・・おや凛くんは眠ってしまいましたか。」



寝息を立てて眠っている凛を見て山南はそう呟いた。



「えぇ、ついさっき。金平糖ありがとうございます。こいつ甘いものが食べたいといっていましたから喜びますよ。」



山崎はそう言って山南から金平糖の入った袋を受け取る。