ばさっ・・・




「なっ!!」




山崎は凛の潜っていた掛け布団を思いっきり剥がしぐいっと凛の腕を引っ張り細くなった凛の身体をぎゅっと抱き締めた。



「山崎っ!!何をする!!」



バタバタと暴れ山崎から逃れようと試みるが男の力には敵わない。




凛は諦め大人しく山崎の腕の中に留まる事にした。




「凛・・・もう頑張んなや・・・。お前はよう頑張った。強がらんでええ、俺がどんなお前も受け止めてやるからこれ以上頑張んなや・・・。」



山崎はそう言って凛の頭を優しく撫でる。



「・・・くっ・・・ひっ・・・」



凛の瞳からは次々と涙が零れ落ち、山崎の胸元を濡らしていく。





もう・・・頑張んなや・・・。




神が守ってくれないんやったら俺が必ずお前を守ったる・・・。





泣きつかれて眠ってしまった凛の唇に優しく口付け、そう誓った。