まるで頭を鈍器で殴られたかのような衝撃が山崎を襲う。




沖田さんが山内に・・・?



『誰かに取られちゃいますよ。例えば私とか・・・』




いつか沖田が言っていた言葉。



「・・・で?お前は何て答えたんや?」



震えそうな声を隠しながら凛に聞く。




「断った。」




凛のその言葉を聞きホッとする自分が居る。




「何で断ったんや?」



「沖田さんの事はそう言う風には見れない、それに私はこんな病だ。もし沖田さんに移ったりしたらあの人の未来まで潰すことになる・・・。こんな病、私だけで十分だ・・・。」




凛のその言葉を聞き胸が締め付けられる。




何でこんなにもコイツが苦しまなくてはいけないんや。




もう散々苦しい思いをして来た奴やのに・・・家族を殺されて一人ぼっちで六年間生きてきてやっと親の仇を討つことができてこれから幸せになろうって時やのに・・・