紅い月

部屋に着き、山崎が用意して置いてくれたお粥に手をつける。


だけど半分も食べきらない内に食べるのをやめた。



最近では咳のし過ぎで胸がヒリヒリと痛み食欲も余り沸かない。



薬の入った包みを開け、白湯と一緒に薬を流し込み、飲み終えると布団に横になった。



「山崎・・・」



つい山崎の名前を口にしてしまった自分が恥ずかしい・・・。



私はいつの間にこんなにも山崎を思っていたんだろう・・・。



たった一日なのに山崎の顔が見たくてしょうがない・・・。



前にも山崎といて不思議な感覚に襲われた。



口では言い表せないそんな思い。



私は一体どうしたんだろう?これもこの忌々しい病のせいなのか?




「凛さん、」




悶々と布団の中であれこれ考えていると外から沖田が声を掛けた。




「はい、」



返事をすると襖がゆっくりと開き沖田が顔を出した。