朝、仕事に行く前にお粥と薬を枕元に置いていってくれたようだ。



部屋に戻ったらそれを食べて薬を飲まなくては・・・。



そう思いながら部屋への道程を急ぐ。



「おい、山内。」



土方が凛を呼び止める。



「何です?」


ゆっくりと振り返る。



「嫌・・・その、具合はどうなんだ?」



土方はそう言って視線を少しずらす。




「平気です。明日の隊務に支障は出ませんから。」



「そうか・・・。」




土方のその言葉を聞くと凛はクルリと踵を返し部屋に戻っていく。