「今日はここで解散だ。お疲れ様。」




「「「お疲れ様でしたぁっ!!」」」



凛は隊士たちの元気な声を聞きサッと背を向け店が連なる道へと歩いて行った。





店を見ながら歩いていると後ろから喧騒が聞えてきた。




「捕まえろぉっ!!逃がすなぁ!!」



何だ?と思い後ろを振り返ると一人の男が物凄い勢いでこちらに向かって来るではないか。



その後ろには町奉行所の者。



どう見ても追われているのはこの妖しい男だろう・・・。




格好がまずおかしい・・・。



ふとそんな事を思っているとパシッと誰かに腕を掴まれた。




「なっ!!」




凛の腕を掴んだのはさっきの変な男だ。




男は凛を連れて未だもの凄い勢いで町を走り回る。