「わかりました。」



沖田はそう言うと山崎に言われた通り白湯を手にまた二人のいる部屋に戻った。




「ほれ、山内。白湯や・・・山内っ!?」



凛を見た山崎は思わず手に持っていた白湯を落とした。



凛の手と口元は真っ赤に染まっていたのだ。




ひゅーひゅーと苦しそうに息をする凛を見て沖田も尋常ではないと思った。




「一体どうしたんです!?凛さん!!」



沖田も凛に駆け寄る。



「ここん所ずっと咳をしてたんやけどまさか・・・労咳(ろうがい)やったなんて・・・」



「労咳?」



山崎の言葉に沖田は耳を疑った。




まさかあんなに元気だった凛が不治の病だなんて・・・。




「山・・・崎・・・局長にだけは言う・・・な・・・」



凛はそれだけ言うと意識を失った。