紅い月

凛は吉田の刀を自らの刀で止め、左に持っていた刀で吉田の脇を刺した。



「ぐっ・・・」



吉田は苦しげに顔を歪めよろりと後ろに少し下がる。




その隙を突いてさらに凛が押していく。



「はぁぁあぁっ!!」



キンッーーー!!



すると吉田はニヤリと笑うと凛の肩に自らの刀を落とした。



「ぐぁ・・・・」



「凛くんっ!!」



苦しげに顔を歪める凛を見て近藤は慌てて駆け寄ろうとする。



「来るなっ!!」



そんな近藤を睨み凛はそう叫ぶ。



凛の肩からは真紅の血が流れ出している。




「その程度か?」



吉田はニタニタと凛を見つめる。



「黙れ。今そのうるさい口を永遠に聞けぬ様にしてやる。」




凛はそう言った瞬間周りに立ち込めていた空気が変わった。



「もの凄い殺気・・・。」



ぽつりと松原が呟く。