「あぁ、・・・ん?お前それ何だ?」


土方は凛が手に持っていた物に目を向け不思議そうに首をかしげる。



「あぁ、これは拷問で使うんだ。」



凛が手にしていたのは百目蝋燭と五寸釘。




「・・・あぁ、あれか。」



土方は納得したように頷く。



「なぁ?古高、これ知っているか?」



凛はそう言って吊るされている古高に歩み寄る。




「手足に五寸釘を差してその上に百目蝋燭をさして火をつける。すると蝋はゆっくりと溶けて手足の傷から身体の内部に入りそれは時間を掛けて固まっていく。そしてゆっくりと時間を掛け、気が付くといつの間にか身体自体が蝋になるんだ。」




凛はそう言ってゆっくりと古高の足に五寸釘をさしてその上に百目蝋燭をおき、火を灯した。



「ひぃぃいいいいっ!!頼むっやめてくれぇっ!」



古高の叫びがこだまする。




「これから一体何があるかを喋ったら火を消してやる。だけどどうしても喋らないと言うならこのままお前が蝋になるのを待つだけだ。」



凛はそう言って古高の顔を一瞥してから背を向け外に出ようとした。




「話すっ!だから火を消してくれ!!!」




古高はそう言って懇願する。




「副長、」