それから傷薬を塗りサラシを巻く。



「何か分かったのか?」



ぽつりと聞く。



「ん、あぁ。何や大変な事が起こるみたいや。さっき副長に報告して来た。明日早朝に一番隊が枡屋に乗り込む様や。」




山崎はそう言うと肌蹴た着物を元に戻す。




「そうか・・・」



「にゃあ」




そこまで言うとさっきまで眠っていた小雪が起きて山崎の横にちょこんと座っている。





「何や?」




不思議そうに山崎は小雪を見つめる。



「屯所に迷い込んで着たんだ。局長がここに置いていいと言ったので・・・」





「さよか。」




山崎はそれだけ言うと小雪の頭を撫でる。




「もう寝よう。明日も早い。」




そう言って二人布団に入って眠りに付いた。