「知ってたのか。」



「あぁ。」



「枡屋に長人が出入りしているのがこの七日で確認された。それに吉田も出入りしているらしい。だから山崎には潜入をして貰った。」




土方はそう言って腕を組む。





「吉田が・・・」




「あぁ、「おぉ~いっ!凛!!」




土方の言葉を遮って誰かが凛の名前を呼んだ。




「藤堂・・・」




「さっきの約束忘れたのかぁっ!!早く稽古付き合ってくれよっ!」




そう言って凛の腕をグイグイと引っ張って道場に連れて行ってしまった。




「副長、失礼します。」



凛はそれだけ言って藤堂に引っ張られる様にしてその場を後にした。