「・・・よかったな。」




凛はそう言いながら猫を抱っこしてまた歩き始めた。



「山内、何持ってんだ?」


道場に行こうとしたら前から土方が現れた。



「・・・猫です・・・。」



「猫?」




凛の言葉を聞き、凛の腕で気持ちよさそうに眠る猫を見る。




「どうすんだ?こいつ・・・」



「局長はここにおいてやれと・・・」


「はぁ~またか・・・。近藤さんは人がいい・・・。」



土方はそう言いながらガリガリと頭を掻く。



「・・・でもそのお陰で私は此処にいる・・・。」




ポツリと呟く凛。



「・・・ふっ、まぁいい。」



土方は少し笑うと猫の頭を優しく撫でる。



「・・・山崎が潜入したって事はこれから何かあるのか?」