「隊長っ!!」


長屋が遂に崩れ掛けてきた。




松原は凛が入っていった入り口に向かって声を張り上げる。



「無事だ。」




そんな声と共に燃え盛る長屋から凛が姿を現した。




両手にはしっかりと二人の子供を抱えている。




凛が出てきて安全な場所まで行くと長屋がもの凄い音を立てて崩れ落ちた。




まさに危機一髪・・・。




「凛さんっ!!」



「凛っ!!」



原田、沖田が凛の許へ駆け寄っていく。



「大丈夫だ。この子供を母親に返してやってくれ。」



凛はそう言って子供を原田に預ける。



「松原っ!!ぼさっとするなっ!そんな暇があるならさっさとこの火を消せっ!!」



凛はそう言って松原に叫ぶ。



「はっはいっ!!」