紅い月

「いってぇ何処まで行くんだ?」



その頃、屯所に戻った二人の隊士は一番隊と十番隊を引き連れ火事の現場に走っていた。



「あそこですっ!!」




やっと火事の現場に着いた。



「松原伍長っ!一番隊と十番隊を連れてきましたっ!!一体隊長は?」




辺りを見回して凛の姿がない事に気がついた。



「それが・・・子供が二人中に・・・それを助けるためについさっき中へ・・・」



「っあなたそれを黙った行かせたのですかっ!?」



沖田が珍しく声を荒げる。



「すっすいません・・・。止めようとした時にはもう・・・」




松原はそう言って項垂れる。




「とにかく凛さんとその子供を助けに行きます。」




沖田はそう言って長屋に入ろうとする。




けれど火の手が激しすぎて中に入れない。




「総司、無理だ。ここで待つしかできない・・・。」




原田はそう言って沖田を止める。