「大丈夫かね?凛くん。」



二月の中旬この日、凛は高熱を出して部屋で休んでいた。




「近藤さん・・・大丈夫でゴホッゴホッ移るとよくありませんから早く離れてください。」




凛はそう言って近藤を自分から離れさせようとする。



「いや・・・しかし・・・」




中々自分の許から離れない近藤。




「今日は私の隊が見廻りなのですが私は出れませんし伍長に代わりに行って欲しいと伝えて頂きたいのですが・・・・。」




「あぁ・・・そうだったな。分かった、言ってくるよ。」






近藤はそう言うとやっと凛の許を離れ、部屋を出て行った。




「どうや?」




近藤と入れ替わりの様に今度は山崎が入ってきた。




「ん・・・大丈夫だ。」




凛はそう言うが山崎からは決して平気そうには見えない。




顔を赤くして、ぜいぜいと苦しそうな呼吸。