「来たか、ほれ竹刀だ。」








道場に行くと土方が入り口で竹刀を投げ渡した。








「凛殿昨日はよく眠れたか?」






近藤がそう言って笑いかける。






「あぁ、それよりもその『殿』やめてもらいたい。呼び捨てでいい。」







私がそう言うと近藤は少し笑い「わかった」と言った。







「ところで私は誰とやるんだ?」







私は道場をぐるりと見渡した。







中にいる男たちは不思議そうに私を見る。







まぁ、当たり前か。女がいるんだからな。