紅い月

ゆっくりと目を開けるとそこは道場の中だった。





「ここは・・・?」





「やっと目が覚めたか。」






「誰だっ!!」






背後から声が聞え振り返るとそこには吉村が立っていた。






「吉村・・・・お前一体何を・・・」





「何を?よく言うよ。俺から隊長の座を奪っておいてタダで済むと思ったのか?俺はなぁ、隊長になるために必死で厳しい稽古にも耐えてやっと隊長になれたんだ。それを何だ?ふらりとここに現れた得体のしれない女に隊長の座を取られて・・・・。」





吉村はそこまで言うとニヤリと笑いこちらに近づいてくる。





そして凛の目の前に来ると凛を床の上に押し倒し、馬乗りになってきた。





「女が出しゃばんじゃねぇよ。女なんかなぁただの性欲処理剤でしかないんだよ。こんな細い腕で一体何が出来んだ?一体どうやって局長や副長に取り入ったんだよ。身体か?それとも金か?」




そう言って凛の腕を頭の上で押さえつけ凛の着物に手を掛ける。