紅い月

吉村はそう言って凛の顔色を伺う。




「・・・・別にいいけれど・・・」






凛は吉村に違和感を覚えたがそれを無視して返事をした。






「ありがとうございます。」




吉村はそう言うとさっきまでいた位置に戻りまた素振りを始めた。





「凛、珍しいな。お前が隊士と稽古するなんて・・・。もしかして此処に入って初めてじゃねぇか?」




こちらに寄って来た永倉はそう言って吉村と凛、二人を交互に見る。





「あぁ・・・初めてかもしれない。それよりも吉村、何かを企んでいる気がする・・・。」






「気のせいじゃねぇ?」





「あぁ・・・ならいいんだが・・・」






どうしても気のせいに感じる事ができないのは何故だ?