「そうか。」





凛はそれだけ言うとその場にゆっくりと腰を下ろし刀をスッと抜いた。





妖しく光る刀。




私はこの刀で一体何人の人の命を絶ったのか・・・。




刀から視線を離しチラリと後ろに座っている山崎の姿を盗み見る。



私がこの間山崎と話していたら永倉や原田がとても驚いていたな。





山崎は他人には無頓着でいつも何を考えているのか分からないし、自ら人に話しかけるのなど見たことがないと・・・





「何やねん。人ん事ジロジロ見よって・・・。」




「あっ・・・いやなんでもない・・・。」





視線に気付かれ凛は気まずくなり顔をパッと逸らした。




山崎は意味が分からなく小首を傾げていた。