それだけ言うと部屋を出て大和屋に向かう。





「なんや、お前も行くんか?」







「・・・山崎・・・いきなり屋根から声を掛けるのはやめてもらいたい。」







いきなり声がして上を向くと屋根の上から山崎がこちらを見下ろしていた。







「芹沢、とうとうやりおったな。」





「あぁ、私も早いところ様子を見に行ってくる。」







「さよか、ほな俺はこれで。」







山崎はそう言うと一瞬にして姿を消した。