あれから数日が経った。






私は一人自室で本を読んでいる。







すると、





「たっ大変ですっ!!」






隣の土方の部屋が何やら騒がしい。





耳をそばだて内容を聞き取る。





「何っ?!芹沢が大和屋を焼き討ちっ!?」





芹沢 鴨・・・壬生浪士組で横暴で有名な局長筆頭。大坂でも力士と乱闘事件を起こした男。




私は立ち上がると副長室に向かう。




「土方副長。」





「ん?あぁ、山内かどうした?」





「大和屋に行って様子を見てきます。」






「あぁ、分かった。俺も後から行くと向こうにいる総司に伝えてくれ。」






「はい。」