小さな約束



「あのさ…」




「ん??」




「あの…あたしのケガが治ったら試合…見に来てくれない??」




これはずっと言いたかったことだった。


言えた…、という達成感でいっぱいだった。


でももし竜太が頷いてくれなかったら、どうしようという思いもあった。




目をキュッとつむり、竜太の答えを待つ。




「うん、いいよ」




「えっ!?いいの!?」




「あぁ…行けたらな…」




「やったぁ!!」




「シィーッ」




竜太に諭され、慌てて口をつぐむ。




「ありがとっ!!本当に嬉しいっ!!」




竜太の返事が嬉しすぎて、舞い上がっていた。




「お前喜びすぎだろ」




「え、だってさ〜
好きな人に来てもらえるんだよ〜」




……………。


……あ…言っちゃった…。




あたしの笑顔は固まってしまった。




竜太は眉をひそめ、少し戸惑った様子を見せていた。




「―…え…」




「あっあのっ違うよっ!!
友達としてって意味!!」




あたしはちぎれそうな程思い切り首を振った。




「あ…そう」