小さな約束



「無理だよ〜。告白なんて絶対無理だよぉ」




葉奈は目に涙をためながら言った。




俺達はまた庭のベンチに集まっていた。




反省会だ。




「何で??好きって言うだけじゃん」




「そうだけど…」




「竜太に言った時みたいにさ!」




「そうだけど…って…何で知ってるの!?」




「まぁね」




光流は意地悪な笑みを浮かべた。




「そもそも葉奈は俺に相談して、何をしてほしかったんだ??」




「それは…竜ちゃんに相談したらなんとかなるって思って…」




泣きそうな葉奈を見て、光流は提案した。




「んじゃ健一の好きな人を聞き出すってのはどう??」




「いい!それいいね!」




葉奈は目をキラキラさせてうなずいた。




「よーし!そうと決まればさっそくやるぞー!!」




「おー!!」




さっきまでのドンヨリした空気はどこへ行ったのやら。


元気な二人を見て、俺はため息をついた。




「おーい!竜太早く〜!」




「おぅ」




病院の扉を開けて手を振る二人を見て、まぁそれでもいいかなと俺は思った。