「お姉ちゃ〜ん!!」
「芽依っ!!」
黒い髪を頭のてっぺんで小さくおだんごにして、
姉と同じ大きな目を丸くしながら小さくかわいい女の子がいきなり病室にやってきた。
それは光流の妹、芽依だった。
芽依は背中に『バスケ魂』とかかれているTシャツを着ていた。
「お姉ちゃん大丈夫〜??」
パタパタと姉にかけより、明るく声をかけた。
「あんた…何で来たの??」
「え??」
芽依の表情が固まる。
「あんたはバスケやってりゃいいじゃん。
なんにも痛みはないんだし。バカみたいに笑ってさ…」
「何言ってんの…?お姉ちゃん」
「あんたなんか見たくない!帰って!帰ってよ!!」
芽依は傷ついた顔をして叫んだ。
「お姉ちゃんがそんなに弱い人だって知らなかった!
あたしだってそんなお姉ちゃん見たくなかったよ!もういいよ!お姉ちゃんなんて…
大嫌い!!!」


