小さな約束



「だから…だからあんたそんなひねくれた顔してんだ」




「は??」




「あんたもうずっと笑ってないでしょ。ぶすっとした顔して」




そんなこと言われたのは初めてだった。




たいていの人はこの話をしたら俺を哀れな顔をして見る。



ごめんね、頑張ってねと言って逃げ出す。




こんなに真っ正面から俺の話を聞いてくれる人は全然いない。




「あたしのおじさんも白血病だったけど、もっと笑顔と希望に満ちてたよ。



あんたは変わることができるよ」




「はぁ!?」




何言ってんだ!?こいつ!!