小さな約束



「竜太!?竜太だよね!?」




俺の前まで走ってきた光流は、ハァハァいいながらもそう聞いた。




「あぁ。完治して退院した」




その言葉を聞いて、光流は一粒ポロリと涙を流した。




「今日は光流を迎えにきた」




俺は手に握りしめていたひまわりを光流に差し出した。




「光流、好きだ。
付き合ってくれ」




光流は大粒の涙をぬぐうことなく流し、満面の笑みを浮かべてうなずいた。




「うんっ!!ありがとう」




そう言って俺達はどちらともなく抱き合い、キスをした。




「竜太、約束守ってくれてありがとう…」




「あぁ。また2年後、結婚してくれ」




「うんっ!!約束だよ」




俺達は5年前の小さな約束を果たし、2年後の小さな約束を交わした。




これから二人で作る未来を信じて―…。






fin...