「私も、先輩とおしゃべりしたいなあ…。」


羨ましそうに中庭を見ている智依のことが、私は逆に羨ましい…。


先輩の本性知ったら、絶対そう思えないはずだし…。

今日だって、あと半日終わったら、休息の部屋に行かなくちゃいけないんだよね…。


しかもテスト勉強しに…。

自分でやれるからいいのになぁ…。


留羽先輩が、あんなこと言い出さなければ、匠先輩とテスト勉強することにもならなかったはずなのに…。