素顔の先輩と甘い休息

「コイツと話すことなんか、何もねぇよ。」


ふてくされたように匠先輩は言葉をはき捨てる。


そんなことないでしょ!?

…と思ったけど、さすがにそこまで突っこめない…。

「私…テストも近いですから、早く帰らないと…。」

再来週は中間テストが待ってる。


一夜漬けに向いてない私は、地道に少し前から勉強しないと間に合わない…。


だから、そろそろ放課後にこの部屋へ来ている場合じゃなくなってきたんだよね…。