素顔の先輩と甘い休息

「そんなに簡単に許すなよ。翠央は優し過ぎ。」


え…、そんなムッとして匠先輩に言われると、私が悪いことしたみたい…。


「許してくれて、ありがとう。今後は絶対に襲ったりしないから。本当にごめんな。」


男の人は、私の目線に合わせるように屈むと、


「えっと、翠央ちゃん…だっけ?俺は、白木 留羽。匠と同じクラスなんだ。よろしくな。」


そう言って、手を私の前に差し出す。


これって……握手するってこと…?