「あのバカに何かされたのか?」 私は首を横に振った。 正確には、されそうになった…って言えばいいのかな…? でも、そんなことはどうでもよくて…… ただ… 「怖かったんです……。」 今はそれだけだった。 震える手でしがみつく私を先輩は強く…強く抱きしめた。