素顔の先輩と甘い休息

そして、お約束の時間…。

最近、放課後があっという間にやってくる気がするのは、私だけなのかなあ…?

「ねえ、翠央!私、今日は部活ないから久しぶりにどこか寄って帰らない?」


「ごめん…。無理なんだ…。ちょっと用事があって…。」


いつもなら、“もちろん行く!”って言うんだけどな…。


いや…、今も気持ちだけは行く気満々なんだけどね…。


「そっかあ…。せっかくだから、カッコいい男の子が結構働いているっていう噂のカフェに一緒に行こうと思ったんだけどな…。」


残念そうな顔をしながら、智依は先に帰って行った。