きっと…… 運命だったから… あの日、私は校舎で先輩が落とした休息の部屋の鍵を拾ったんだろうな…。 今まで恋とか興味なかった私の…… 恋する……運命の相手だったのかもしれないなぁ…匠先輩は…。 「ほら、この鍵…返されたけど、今度は、ずっと翠央が持ってろよ?」 先輩は私の手のひらに鍵をのせる。 私は頷きながら鍵を見つめた。 今度は…… 絶対に手放したりしないよ…。