「翠央、お前……可愛すぎ。」


匠先輩は、涙を親指で優しく拭うと、もう一度抱きしめてくれた。



「俺が一番最初に翠央のこと、捕まえることが出来て良かったよ。」


耳元で囁かれて、ポッと耳が熱くなる。



先輩の言葉に、こんなにドキドキして、笑顔になれて……



匠先輩を好きになって良かった…。