あれ…? この香りって……。 「翠央っ……!前っ!!」 智依がポンポン…というよりもバシバシ肩を叩くので、私はゆっくり顔を上げた。 「ほら、ここに居る…。」 私の目の前には、同じ目線にしゃがみ込む匠先輩がいた。 優しい笑みを浮かべながら……。