もう先輩への気持ちは心の奥深くに、しまい込んじゃおう…。


もともとは先輩のこと、好きじゃなかったんだし、そのうち忘れることが出来る…よね?



文化祭の準備も大詰めを迎え、気付けば外も暗くなっていた。


「ねぇ、翠央!久しぶりに何か食べて帰らない?」


みんなが続々と帰り始める中、智依が声を掛けてきた。


「そうだね…。そうしよっか…!」


……前なら断ってたけど、もう先輩に会いに行く必要もなくなったもんね……。