先輩は、窓際にいる夏海先輩に気付くと、少しビックリしたようだった。 「夏海…。なんでここにいるんだ?」 「旧校舎の前を通りかかったら、急に懐かしくなって……。それで来ちゃったの…。ごめんね…勝手に入っちゃって…。」 低めの声で聞く匠先輩に、夏海先輩は声を詰まらせながら答えた。 部屋に何ともいえない重たい空気が漂う。 私は、どうしていいか分からなくて、二人から視線を逸らした。