「あ……」 振り向くと、中に入って来たのは留羽先輩…。 「匠じゃなくてゴメンね。」 少し気まずそうな顔をしながら言われて、私は首を左右に振った。 「いっ、いえっ…!謝らないで下さい!あの…どうしたんですか?留羽先輩とこの部屋で会うの久しぶりですよね?」 「うん…。実は、匠から翠央ちゃんに伝言を預かってきたんだ…。」 私に……伝言?