素顔の先輩と甘い休息


「えっと……」


私はこの状況で、どう返事をしていいか分からず口を閉じてしまう。


「ほら、お父さん!そんな聞き方すると翠央だって困っちゃうでしょ?翠央も、“好き”っていう想いに今気付いたばかりなんだから。」


お母さんは、私の両肩に優しく手をのせながら、お父さんに微笑んだ。


「いっ…一体誰なんだ?名前はっ!?」


お父さんは、真面目な表情をあっさりと変えて、アタフタしながら聞く。


そんなに気になるのかなぁ…。