素顔の先輩と甘い休息


ポカンと口を開けっ放しの私を見ながら、お母さんはニコニコ笑う。


「翠央が話してくれた症状って、恋する女の子が経験する気持ちばかりよ…!深刻な病気とかじゃないから安心して。翠央は先輩に恋してるのね…。」


うそ……
私が先輩に恋…!?


ないない、絶対にないよぉ…!!


「でっ…でも、“好き”って思ったことないよ…?」

「“好き”にも色んな形があるのよ…?翠央の場合は無自覚なんだけど、心のどこかで先輩のことが好きだって思ってるんじゃないかな…。」



そ……そうなのかなぁ?